2015年3月29日日曜日

第18松友丸船内見学 2015年3月


2015年3月13日


岸壁側の船は何もかも新しい



係留索も新品





2015年3月26日

港に来たら旗が飾られていてお披露目式が行われているようです


近寄っていったら一般の人も見学ができるという
受付で早速記帳をして乗船


鰹節用の低脂質かつおをインド洋で3か月、残り9か月を中西部太平洋で獲る
かつおはインド洋の場合プーケットに揚げコンテナに積み替えて日本に送り、
中西部太平洋の場合は枕崎、山川、焼津に水揚げする。


国際規制もあり中西部太平洋の操業モデルからインド洋の操業を併用する。



漁獲規制、入漁料UP、禁漁期間など中西部太平洋の状況は日本船に厳しくなっている。
PNA諸国の船員の配乗義務もあるようだ。

ナウル協定加盟国(PNA)はパプアニューギニア、ソロモン諸島、パラオ、ミクロネシア、キリバス、ナウル、ツバル、マーシャル諸島で8カ国で結成


太平洋だけでは漁業経営が困難な見通しのためインド洋漁場を開拓する


インド洋はまだ資源的には高位である


プーケットの沖合の漁場
プーケットに水揚げ?
プーケットにそんな水揚げできる港があるのか?


FADsって何か
人工集魚装置(漁礁)のことらしい





船首





船首のいかりの巻き上げ部分からヘリポートを見上げる。


操舵室後部には後部の各種クレーン類の操作盤がある



ヘリは全長9.2m プロペラ直径8m、高さ2.1m、本体ボディ幅1.4m
1.4mで一人乗りなんだろうか?
群れを探すのは1人で大丈夫なんでしょう


ヘリは海上にも降りるのか
フロートが付いている


操舵室の上の最上階はヘリポートになっている。
ヘリは太平洋の島々にヘリの会社がありそこからレンタルするとのこと
ヘリは黄色い矢印に沿って(右舷より)進入し着陸するということらしい。
それにしても狭いし非常に危険ではないか!!!
これちなみに3月13日に焼津外港に停泊していた第7わかば丸
こちらもヘリを積んでいるが(プロペラは外してあるようだ)このヘリは船に常備しているのか?
ということは乗組員の中に操縦できる人がいるの?
それとも現地で人だけレンタル?


ヘリポートより船首を見下ろす


一番左のアンテナはヘリ着陸に備え根元で倒せるようになっているのだ。


ヘリポートから焼津外港を望むこの日は外港だけで松友丸を除き4隻が入港していた


ヘリの甲板から降りる


操舵室に入る


初めに目につく神棚
やや時間の経ったタイのお頭付き


神棚の下には日本酒
酒は前の左4つが「開運」後ろ左が志太泉だ。あとは不明
うまいねー志太泉は、開運もいいよー


液晶表示でソナーやら、魚群探知のいろいろやら、レーダーやらなんだかたくさんある。


船のカーナビ(船ナビ)もあるぜよ。






故障してもいいように2系統あるようだわい


これが船の舵
操舵室の外にも同じのがあった。網を巻くなどの時には外でも操舵する必要があるようだ


これはエンジンの制御盤
ちなみにエンジンは地元赤阪鐵工製の4000馬力



無船長室


驚いたことにまだトンツーを使用している。
無線長さんが言うにはまだこれが海上では主役だそうです。
ただ上下もありましたが、主に使うのは左右の打鍵トンツーのようです。
慣れれば両手のキーボードと大して変わらないかも。


無線長さんの部屋にもディスプレイが


ベッドもあるのだ


これオブザーバさんの部屋
漁業監視人のことですかね




電装品室



壊れたら大変だなー





ここから漁労長の部屋


さすが広い



漁労長の部屋は狭いながらもL字型応接セットがあるのである
これには映っていないが


パイロット(?)の部屋


船長の部屋
漁労長と比較してやや狭い



一等航海士の部屋
船長室よりもちょいと狭い


それでも椅子のある部屋だ
冷蔵庫もある(?)



2等航海士の部屋


これが乗組員の部屋かな。4人部屋だったか。段々狭くなるのだが



風呂場




洗面洗濯室とある
仕事が終わったらここですっきりし風呂に入り居住スペースに行くということらしい


厨房


野菜室やら肉の貯蔵庫もあったが、魚はやっぱ新鮮なかつおだろうね


キッチン



食堂
水素水サーバーなるものがあり、1杯飲ましていただいた。
活性酸素を除去してあるとかで老化にいいのではないか。
やや若返る。


甲板直下の荷捌き室
上部甲板から魚が怒涛のように落とし込まれてくる

いろいろなシュートを使い魚はプライン冷凍液の中に放り込まれる
左右にある開口部の下がプライン冷凍室





これが赤坂のエンジン船の操舵室の下方に位置しているので思ったよりも船の前方にある
したがってかなり長いシャフトで船尾にあるスクリューに接続されている


エンジン制御ルーム


エンジンルームの上部は冷凍機がひしめいている





冷凍機


またエンジンルームに降りてきた
エンジンについていた銘版
2014年8月、2900kw出力4000馬力、回転数350rpm
あらかた1秒間に6回転
これって減速しないでプロペラに伝達?

この日はメインエンジンは停止しており
メインの左右に各1台ある補機のうち1台が運転されていた。

それでも結構大きな音でこれにメインエンジンが動き出せばたぶん近くには居れないであろう

















エンジンルームから船底の方に狭い通路がのびていてもの好きな私はエンジンルームから一段と狭くなった狭い階段を下りて行った。





プライン冷凍室の側面から伸びているパイプが這い回っていて開閉レバーがあちこち。
細い通路は船尾の方にのびていてさらに下がり狭い空間につながっていた。
たぶんその先にはプロペラシャフトの部屋があるのではないかと思ったが
身をかがまして入っていかねばならない。
迷惑をかけると思い潜入はやめた。
それにしてもどこそこには入っていけないとかなどの話は一切なく
好きなだけ見せていただいた。




4月1日の出港だという
出来れば見に行きたいが何時かまだ分からないという。
航海の安全を祈ると同時に、かつおを獲り、日本の味の基本であるかつおだしを支え
日本の文化を守っていただきたい。
頑張れ 松友丸